ザンジバルの笛
タンザニアに来る前からずっと読みたかった本、『ザンジバルの笛:東アフリカ・スワヒリ世界の歴史と文化(富永智津子先生・著)』をやっと読みました。
題名の「ザンジバルの笛」は、「ザンジバルで笛ふけば、湖水の人々が踊りだす」という俗謡から来ています。この湖とは、タンザニアの北西部(ケニア・ウガンダとの国境)にあるヴィクトリア湖、あるいは、タンザニア西部(コンゴ(民)との国境)にあるタンガニーカ湖を指すそうです。
ザンジバルはタンザニアの東の海にありますので、国の端から端まで笛の音が聞こえるとは、タンザニア人は耳がいい!?・・ということではなく、これは比喩的なものだそうです。
この本を読んで素敵だなと思ったのは、富永先生が、ザンジバルの歴史、特に人々に着目して、活気のある街や魅力ある人物像を丁寧に描いていらっしゃることです。私はザンジバルに行ったことがあるから、鮮明に映像のように思い浮かべられるのかもしれませんが。
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しばらく、「私は何故アフリカに関心を持っているのだろう」ということを考えていました。特に「アフリカが好きなの?」と聞かれると、「好きなところもあるし、嫌いなところもある・・」というのが正直なところなので、それじゃ、「何故アフリカに焦点を絞っているんだろう」と考えていて、1つ答えが出てきました。
それは「意外性」です。アフリカに限らず、他の地域もそうだと思いますが、私にとっては、アフリカに来る前に得た間接的な知識とアフリカへの好奇心がベースとなって、より「意外性」を感じることが多いような気がします。
私にとっては、以前行ったジンバブエやモザンビークでも、タンザニアでも、「こんなこと日本(や先進国)では考えられない!」という「意外性」もあれば、逆に「あれ、こんなところは日本人と同じなんだ・・」という「意外性」もあります。タンザニアに2年もいると、「意外性」を感じることも少なくなってきましたが、それでも折々に、「意外性」に驚いたり、笑ったり、怒ったり、共感したり、感動したりしています。
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「ザンジバルの笛」を読んでいたら、ザンジバルの歴史や人々の描写の中に、このような「意外性」をたくさん感じて、面白いなぁと思いました。
2 Comments:
まちこさん、お久し振りです!ふと思い立ち、覗かせて頂いてます。
"ザンジバルの笛"、早速読んでみたくなりました。今でもあの夕日と独特の雰囲気が忘れられないです。それと、まちこさんがアフリカに感じる「意外性」という言葉、とってもピンとくるものがありました。また覗きに来ま~す♪
5:31 AM
moenoちゃん、
久しぶり!コメントどうも有り難う。
ザンジバル旅行楽しかったね~。私もあの時の夕日は忘れられないよ。最近は、ザンジバル行ってないの・・。年末にまた行こうかなと思ってるけどね。
時間あるときに、moenoちゃんの近況も教えてね。勉強大変だろうけど頑張って!!
4:52 PM
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