タンザニア政治
前回書いてから、また間が空いてしまいました。その間、日本に休暇で帰り、いろいろな方からエネルギーをいただいてきました。
エネルギーといえば(無理やりつなげてしまいますが)、タンザニアでは2月はじめに、エネルギーに関する汚職問題との関与を指摘されて、首相が辞任するという出来事がありました。その後、内閣解散、新首相・新大臣の任命・・と、数日の間でタンザニア政治が大きく動きました。
現職のキクウェテ大統領は、2005年に約8割の得票率で選出されましたが、大統領の任期5年(再選あり)ですので、ちょうど今年は任期の折り返し地点にあたります。新聞報道によると、キクウェテ大統領は「今回の首相辞任がなかったとしても、内閣を少し再編するつもりだった」と発言したそうで、実際今回、一部の省庁で統廃合もありました。
さて、首相の関与が指摘されたエネルギーの汚職問題ですが、2006年、雨不足によって国全体が電力不足に陥った際に、タンザニア電力公社が緊急に電力供給を行うべく、ある会社に発電設備を発注したのですが、その会社の入札が不当に行わていたというものでした。実際、発電設備は契約どおり導入されず、何度もメディアに取り上げられていました。その後、国会に設置された調査委員会が調査結果を国会で報告したのです。
タンザニア政府には、この問題に適切に対処することによって、今後の汚職防止に努めてほしいと思います。