2005~08年にタンザニアで仕事した後、2010~12年に計1年、調査のためにタンザニアに滞在しました。2014年10月からダルエスサラーム大学政治行政学部で教えるためにタンザニアに戻ってきました。darはダルエスサラーム、journalは日記という意味です。イギリス留学についてはブライトン・ジャーナル(brightonjournal.blogspot.com)をご覧ください。

Thursday, October 26, 2006

非対称

最近の私のキーワードは「非対称」です。「タンザニアと日本」、「タンザニア人と自分」は、非対称な関係にあると思います。タンザニアに来て1年以上が過ぎ、仕事・生活ともにすっかり慣れましたが、最近ふと、自分はタンザニアという国をどのように捉え、タンザニア人とどのように接してきただろうと考えることがあって、そのたびにすっきりしない、自分らしくない(と感じる)考えが浮かんでくるのです。いろいろ考えて、すっきりしない理由は「非対称」という言葉に集約されるような気がしています。

例えば、私が対等な関係を念頭に、タンザニア人に話しかけても、相手は対等だと思わないことが多々あります。「この人は若い日本人女性で、大使館で働いていて、金持ちで、いい家に住み、いいものを食べて、いい服を着て・・・・自分とは違う」という具合に。

タンザニア国あるいはタンザニア人に対して、日本あるいは日本人の私が、「私たち同じですよね」という顔をして手を差し出しても、それで、もし相手が握手してくれたとしても、そこには最初から「非対称」な関係しかないということ。

今日、タンザニア財務省での会議が終わり、入り口で大使館の車が来るのを待っていたら、財務省の看板にあまり目立たない字で、「ヴィジョン(目標)」が数行書かれているのに気付きました。最後に「2025年までに中所得国になること」と締めくくられています。タンザニア政府が掲げている目標は中所得国の仲間入りすること。日本は立派な高所得国です。

財務省での会議が有意義だったこともあり、そのヴィジョンを見たら、不思議と「非対称」であるということをスタート地点に関係を見直そう、まだ諦めるのは早い、という前向きな気持ちになりました。

人は生まれるときに、国や親や環境を選ぶことはできないということ。それでもそれぞれの環境で、努力する人、他人を思いやることのできる人が少しでも報われる世の中になるように。

Monday, October 09, 2006

9月ザンジバル

9月前半には夏季休暇を利用して、ザンジバルのストーンタウンにスキューバダイビングのライセンス取得に行きました。PADIオープンウォーターのライセンスが4日間で取れるのです。

私は泳ぐのが苦手で不安でしたが、「バハリダイバーズ」というダイビングショップで、すんなりライセンスが取れました。最初の2日間は、ダイビングショップで教材ビデオを見たり、近くのテンボホテル(ストーンタウンでは高級ホテル)のプールで、機材の使い方を習ったりしまして、3-4日目は実際に海に出て潜ります。

最初の2日間は早い時間にコースが終わり、午後は最終日の試験に向けて自習だったので、近くの「リビングストン」という海沿いのレストランに行って自習したりしました。砂浜の上にテーブルと椅子が並べてあるので、サンダルを脱いで砂に足をうずめながら、勉強・・・→ZZZ。

3日目、最初に海に潜ったときの感覚は良く覚えています。特に怖いとは感じませんでした。海の中にあるもうひとつの世界。いろいろな魚やサンゴ礁が本当に綺麗でした。一緒に潜ったのはインストラクターと、オランダ人の大学院生の男の子でした。彼はしばらくザンジバルに滞在しているようで、いずれはザンジバルで英語の先生になりたいとか。同じコースでしたが、すでに何度も潜っていてレベルが私より上だったので、何度か助けてもらいました。

また、ストーンタウンでは、偶然、以前NYで職場が一緒だった方に道でばったりお会いし(!)ランチをご一緒しました。他にもストーンタウン内を気ままに歩き回り、満足の休暇でした。

今はイスラム教のラマダン(断食月)です。イスラム教徒の多いザンジバルは、レストランも昼間は閉まっているようなので、ラマダン明けにまた行きたいです。