Zanzibar
ザンジバルに関する洋書を一冊ご紹介。題名は「Zanzibar」で、著者はウガンダのアミン元大統領に関する映画「ラスト・キング・オブ・スコットランド」の原作を書いたGiles Foden氏。
1998年の在タンザニア米国大使館の爆破テロ事件が取り上げられ、ザンジバルで珊瑚の保護活動を行う海洋学者のニックと米国大使館に勤めるミランダが、テロリストを追う・・というお話です。
後半は映画にしても良いようなスリルのある展開ですが、前半の記述からは、ザンジバルの海や太陽、匂い、ゆったりとした時間の流れなどが伝わってきます。また、ザンジバルの少年がテロリスト・グループに入っていく様子や大使館の爆破の様子がリアルに描かれていて怖いくらいです。
そういえば、私が07年元旦にご紹介した「Kite Runner」と「Atonement」はいずれも映画になりましたね(邦題は「君のためなら千回でも」と「つぐない」)。どちらも見ていないのですが、日本での上映は終わってしまった模様。DVDを待ちます。
「Zanzibar」はテーマからして映画化は難しいのかもしれないですが、この小説でなくてもザンジバルが舞台の映画ができたらいいなぁ。。と思います。
写真はザンジバルの奴隷市場跡に建てられた教会のステンドグラスです。
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