2005~08年にタンザニアで仕事した後、2010~12年に計1年、調査のためにタンザニアに滞在しました。2014年10月からダルエスサラーム大学政治行政学部で教えるためにタンザニアに戻ってきました。darはダルエスサラーム、journalは日記という意味です。イギリス留学についてはブライトン・ジャーナル(brightonjournal.blogspot.com)をご覧ください。

Wednesday, December 14, 2011

TEDxDar 2011③

ちょっと時間が経ってしまいましたが、TEDxDar 2011の続きです。

他に印象に残った講演者は、タンザニア人女性として、初めて米連邦航空局(FAA)の認定する職業パイロットと航空機のメンテナンス・エンジニア両方の資格を得て、今はプライベート・ジェットの会社を経営しているスーザン・マシベ(Susan Mashibe)さん。

彼女は自分の半生について話をしました。スーザンは4歳のときに親戚の家に預けられて、両親と弟は当時住んでいたタンザニア北部の街キゴマを離れてしまうのですが、お別れをしたキゴマの空港で、両親と弟を乗せて飛び立つ飛行機を見ながら、もし自分があの飛行機のパイロットだったら、両親においていかれることはなかったのにと思ったのが、飛行機に関心を持つ最初のきっかけだったと話を始めました。私、この時点でちょっと涙が出そうでした。

その後、スーザンはアメリカに行く機会を得て、仕事をしながらパイロットとエンジニアの資格をとり、タンザニアに戻って会社を興しました。最初はダルエスサラーム空港の小さな一室を借りて、スタッフ1人だったところから、事業を広げていき、今は20人のスタッフを抱えていて、もう一つの航空会社も経営しています。

たまたまランチのときに隣の席に座ったので、会社の経営などについてもアメリカで勉強したのか聞いてみました。経営について学んだことはなく、試行錯誤しながらやってきたとのことです。飾らずフレンドリーで、とても素敵な女性でした。スーザンは海外の賞を受賞していますが、タンザニア国内でもロールモデルとして、もっと注目されたらいいなと思います。

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