2005~08年にタンザニアで仕事した後、2010~12年に計1年、調査のためにタンザニアに滞在しました。2014年10月からダルエスサラーム大学政治行政学部で教えるためにタンザニアに戻ってきました。darはダルエスサラーム、journalは日記という意味です。イギリス留学についてはブライトン・ジャーナル(brightonjournal.blogspot.com)をご覧ください。

Monday, September 25, 2006

8月ザンジバル

ブログをアップデイトできていなかったのですが、実は8月と9月に2度ザンジバルに行きました。8月は大学の後輩のMちゃんと一緒に。9月はスキューバダイビングのライセンス取得に。行く度にどんどんザンジバルの魅力にはまっていきます。月1のペースで行けたらいいなぁ。

8月のザンジバル旅行は1泊2日と短かったのですが、充実していました。ガイドブックに載っているストーンタウンの観光スポットはほとんど行ったような気がします。歩いて回ったので、道もわかり、いいエクササイズにもなりました。特に印象的だったのは夕日。うちのベランダからも夕日が見えるので、見慣れているとはいえ、堤防に座って、夕日を浴びた海と船、砂浜でサッカーをする子どもたちを眺めた時間は格別でした(写真右下)。

2日目には、ちょうど休暇でザンジバルに来ていた公邸料理人(大使専属のシェフ)のM夫妻と一緒に、スパイスツアーに行きました。ストーンタウンの近くにあるスパイス農園をガイドさんが案内してくれます。さすがMシェフ、スパイスに詳しく、ガイドさんも最後は「これはなんのスパイスか知っているか?」とMさんに集中的に聞いていました。いろいろなスパイスを手に取ったり、匂いをかいだり味見したりして、面白かったです。

このツアーは、スパイスのみならず、いろいろな種類のフルーツが食べられる他、スルタンのハーレム宮殿の遺跡を案内してもらえます。スルタンの宮殿は、お風呂やマッサージルームや女性たちの小部屋、庭の丸い池など、「ハーレム」の雰囲気たっぷりでした。

ザンジバルは、インド洋に面しており交易が盛んだったため、イスラム(オマーンの首都だった時期あり)、アフリカ、インド、西欧さらに中国の影響も受けた歴史と文化を持つ特殊な島です。この歴史を題材に、少し前にヒットし映画にもなった推理小説『ダビンチ・コード』のザンジバル版が書けるのではないかと、密かに執筆を計画中・・・。

9月のザンジバル旅行については次回。

Sunday, September 24, 2006

Jの家②

家でインターネットが使えなくなってしまい、また、最近いろいろなイベントが多いせいか、だいぶ時間が経ってしまいましたが・・、前回の続きで、Jの奥さんのN(右の写真)から料理を習った話です。

8月の日曜日。実はJのお兄さんが交通事故で最近亡くなり、モロゴロ(内陸の街、ダルから車で約3時間)にいるJの母親が、葬儀のためにダルのJの兄の家に来ているということで、会いに行きました。その家には、Jの母親の他Jの兄弟などたくさん人がいて、誰が誰だかわからなくなりましたが、亡くなったお兄さんの奥さんと子どもは白い服を着ていました。チャイ(お茶)とチャパティ(薄いパン)をいただいた後、お見舞い金を少し渡し、最後にその家の女性たちが来ているのと同じ茶色のカンガ(タンザニア女性が身につけている布)をいただきました。

Jの家に移動すると、Nがすでに材料を用意していたので、早速、料理開始です。Nが慣れた手つきで火をおこしたり、野菜を切ったりするのを手伝いました。ウガリを作る過程を初めて見ましたが、沸騰したお湯に、メイズの粉を少量入れてかきまぜ、固まってきたら、ウガリの粉をどんどん足していくというもので(左の写真)、20分くらいでできました。 難しくはないですが、こねるのに力が要ります。

ウガリの他に、魚のトマト煮込みと、ムチチャ(ほうれん草に似た青菜)、ニャニャチュング(緑色の小さいナス)、たまねぎ、にんじんなどの野菜を、トマト・生姜・ガーリック・ココナッツの絞り汁で煮込む料理を作りました。ココナッツは殻から実をとるのですが、金物の歯がついた小さな木の椅子があるので(上の写真のNの横に写っています)、その椅子に座り、金物の歯を使いながらガリガリと実を削り取りました。

料理が完成し、Jの家族とともに昼食をいただきました。ウガリを手のひらで丸めながら、脂ののった魚、ココナッツ味の野菜と一緒に食べました。シンプルですが美味しかったです。

家に帰ってから忘れないようにと思い、野菜の煮込みを作ってみました。ココナッツの実も買い、専用の椅子はないので、包丁で削りました。実が堅くてとても疲れ、回りに飛び散って大変でした。 次に作ったときには生クリームで代用しましたが、だいたい同じような味になりました。

ココナッツ椅子の他にも、Jの家の台所には、鍋や炭、木のヘラや臼、かごやござなど、タンザニアらしい品々が並んでいて、Nは「これはビレッジ・スタイルよ」と言って笑っていましたが、私も欲しくなりました。