2005~08年にタンザニアで仕事した後、2010~12年に計1年、調査のためにタンザニアに滞在しました。2014年10月からダルエスサラーム大学政治行政学部で教えるためにタンザニアに戻ってきました。darはダルエスサラーム、journalは日記という意味です。イギリス留学についてはブライトン・ジャーナル(brightonjournal.blogspot.com)をご覧ください。

Saturday, April 29, 2006

雨の季節

タンザニアでは3月中旬から5月が雨季ですが、 ダルも遅れて雨季に入ったのか、最近雨が多いです。スコールのような強い雨が一気に降るので、土曜の今日はソファでうたた寝していたのですが、雨の音が大きくて目が覚めてしまいました。

タンザニア北部では、昨年後半から干ばつで食料不足が発生しています。また、タンザニアの電気はほとんど水力発電ですが、タンザニア北部にあるビクトリア湖の水位が下がっているため、電力不足にも悩まされています。ダルでも今年に入ってから計画停電をしています。

IMFによれば、干ばつ・電力不足の影響で、2006年タンザニアのGDP成長率は、もともと予想されていた約7.2%ではなく約5.8%になる見込みだそうです。タンザニアのマクロ経済は近年順調にきているので、ちょっと心配です。

そういう状況なので、恵みの雨は有難いものです。でも実際には、ダルで降っても干ばつ・電力問題の解決にはならないし、雨が降ると良くないことがあります。

まず、虫が増えること。最近、うちの中に蚊がいます。ダルは海沿いということもあり、蚊は年中いますが、私の部屋は6階と高いので蚊は来ないらしく、部屋で蚊を見ることはありませんでした。ところが、雨が降って蚊が増えたのか、ここ数日よく見かけるし、刺されます。一昨日とその前日は、夜寝ているときに顔のまわりを蚊が飛んでいて、眠りを邪魔されました。虫除けスプレーを手足にかけたのですが、翌朝、まぶたが刺されて赤くなっていました。くやしい!

それから、雨の影響で、交通渋滞が起こります。ダルでは道路はかなり舗装されていますが、排水溝がないので水はけが悪く、雨が降ると道路に水がたまってしまいます。そのため、雨上がり、特に朝の通勤時間などに渋滞が起こります。

今日も買い物に行く途中に通ったオールド・バガモヨ・ロード(Old Bagamoyo Road)で渋滞が発生していました。ミコチェニ(Mikocheni)と呼ばれるそのエリアは、雨が降らなくとも混むことが多いのですが、オールド・バガモヨは短い距離なのに、遅々として進まみません。諦めて、外を眺めたり、歌を歌ったり、さらに本を読んだりして時間をつぶしました(本を読むのは車がほんとに止まっているときだけです)。

写真は、ビクトリア湖のそばにあるムソマという村で買った布です。とても気に入ったデザインなのですが、なんだかこの模様まで蚊に見えてきてしまう・・・。

Wednesday, April 26, 2006

ローカルご飯

昨日、ホテルやサブウェイでのランチに関する話を書きましたが、時々タンザニアのローカルご飯(現地食)も食べますので、今日はそのご紹介です。

タンザニア人の主食はウガリ(ugali)です。ウガリは白いトウモロコシの粉に熱湯を加えて練って丸めたもので、味はほとんど無いです。タンザニア人は右手でウガリをちぎり、こねながら食べます。それから、日本米に似たご飯もあります。ご飯はスワヒリ語でワリ(wali)と呼ばれています。

おかずとしては、魚=サマキ(samaki)、鳥肉=クク(kuku)、牛肉=ニャマ(nyama)、小いわし=ダガー(dagaa)などがあり、油で揚げたものが出てきます。また、トマトベースのスープ=スプ(supu)があり、ウガリをスプにつけたり、スプをワリにかけたりして食べます。

付け合せとしては、豆=マハラゲ(maharage)、ほうれん草に似た青菜=ムチチャ(mchicha)等があり、煮たり茹でたりしたものが出てきます。 他に、唐辛子=ピリピリ(pilipili)を小さく切ったものを加える場合もあ ります。

スワヒリ語講座のようになってきましたけど・・、ローカルの食堂で注文する場合、例えば、ウガリと魚の場合、ウガリ・ナ・サマキ(ugali na samaki)、ご飯と鳥肉の場合、ワリ・ナ・クク(wali na kuku)というふうに組み合わせて注文します。 付け合せなどを加えて約130~150円です。

私はほとんどの場合ワリ・ナ・ククです。ウガリは数回食べましたが、タンザニア人のようにうまく右手だけでこねることができないし、量が多くて途中で飽きてしまうので(だんだん粘土をいじっているような気持ちになるのよね)、あまり食べません。一方、ワリは日本のお米にも似ていて、日本人にとっては食べやすいと思います。

ローカルご飯は、大使館の裏手にある食堂で買って、オフィスに持ち帰ることがありますが、そこでは、持ち帰り用のアルミケースを切らしていることが多々あり、その場合、黒いビニール袋に直接、ワリ、クク、ムチチャ、スプを入れるので、オフィスに戻って、お皿に盛ると全部がまぜこぜの状態になっています。

まー、まぜこぜでも美味しいです。毎食だとつらいけど、時々とてもローカルご飯が食べたくなります。

Monday, April 24, 2006

ロイヤルパームホテルとサブウェイ

ロイヤルパームホテル(Royal Palm Hotel)のキボバー(Bar Kibo)と、サブウェイに共通するのものは何でしょう?

あまりにもローカルすぎてわからないですね・・・。

説明します。ロイヤルパームホテルは、大使館の近くにある(ダルエスサラームでは)一流ホテルで、日本からタンザニアへの出張者がよく利用するホテルです。このホテルの1階にキボバーというレストランがあり、大使館の人たちはよくお昼を食べに行きます。また、このホテルは、私たちの間では短縮して「ロイパ」と呼ばれています。最近、ロイパのキボバーでスタンプカードを開始し、パスタやサンドイッチなどを食べると1個スタンプを押してくれて、10個スタンプを集めると、パスタ(約650円)等が1回無料になります。

サブウェイは、日本にもあるファーストフードのサブウェイで、こちらも大使館の近くにあるので、良く利用するのですが、先日サブウェイにもスタンプカードがあることを教えていただき、今日早速カードをもらってきました。こちらは正確にはスタンプではなくてシールで、8枚シールを集めると6インチのサンドイッチ(約300円)が無料になります。

というわけで共通するものはスタンプカードでした(ダルに住んでいる人でもわからないような質問でしたね)。タンザニアにもこういう制度が存在することを知らなかったので、新鮮です。 タンザニアではクレジットカードを使うことがないので、お財布にたくさんついているポケットはほとんど空でしたが、スタンプカード2枚が収まって、 ちょっと満足な気分でした。

写真がロイパです。

Sunday, April 23, 2006

ムササニ半島

私は、タンザニアの実質的な首都ダルエスサラームの市中心部から約15分車で北上したところにある、ムササニ半島(Msasani Peninsula)に住んでいます。

ダルエスサラームを実質的な首都と書きましたが、タンザニアの法律上の首都は内陸にあるドドマという街です。私はタンザニアに来る前は、ダルエスサラームが首都だと思っていました。ドドマでは国会が開かれますが、官庁のほとんどはダルにあり、ビジネスもダルが中心です。

さて、ムササニ半島ですが、各国の大使公邸があったり、外国人が多く住んでいたりして、大きな家・アパートが並んでいる地域です。ただし、ローカルの人たちが住んでいる場所もところどころあります。

私はムササニ半島の西側にあるアパートの6階に住んでいますが、ベランダから半島の西側の内海が見えます。特に、海に沈む夕日が本当に綺麗で、日によっては、空一面がピンクと青の幻想的な色合いになり、別世界にいるような気持ちになります。

うちのそばに、ダラダラ(daladala)と呼ばれる一般市民のバス乗り場があるのですが、夕方には、たくさんダラダラが集まっていて、運転手が行き先(「カリアコー」と呼ばれる市民が使うマーケット)を連呼していたり、他にも人や車の音がして活気があります。

日が沈んだ頃、近所のスピーカーからイスラム教のお祈りが辺り一帯に流れます。あー、タンザニアだなぁと思います。

ご挨拶

昨年7月にタンザニアに来てからもう9ヶ月が経ちました。時間が経つのは早いなー。

日本にいる家族や友人から忘れられつつあるかもしれないし、自分自身の備忘録のためにも、ブログを始めることにしました(darはダルエスサラームのダル、journalは日記の意味です) 。

私が身の回りで気づいたことなどを書きます。この9ヶ月間のこともさかのぼって書くこともあると思います。何かタンザニアのことで知りたいことなどあれば、リクエストしてください。

写真は、先週末のイースター休暇で行ったザンジバル島のマングローブの子どもたちです。