2005~08年にタンザニアで仕事した後、2010~12年に計1年、調査のためにタンザニアに滞在しました。2014年10月からダルエスサラーム大学政治行政学部で教えるためにタンザニアに戻ってきました。darはダルエスサラーム、journalは日記という意味です。イギリス留学についてはブライトン・ジャーナル(brightonjournal.blogspot.com)をご覧ください。

Sunday, May 21, 2006

通勤路

明日から仕事だと思うと、ちょっと憂鬱になる日曜の夜ですが、朝の電車の通勤ラッシュのようなものはないので、その分、気は楽です。

写真は、毎朝通っているトゥーレ・ドライブ(Toure Drive)。青い空、朝日を浴びた海を見ながら、ヤシの木の下を車で走り抜けると気持ちがいいです。贅沢な通勤路ですね。昔、旅行で行ったバハマに似ているなと思っていると、一瞬、自分がどこにいるのかわからない感覚にとらわれることもあります。

因みに、トゥーレ・ドライブは夜になると強盗が出ることもあるらしく、夜遅くにはなるべく通らないようにしています。

Saturday, May 20, 2006

スワヒリ語

昨日、約半年ぶりにスワヒリ語クラスを再開しました。以前と同じB先生とのマンツーマンレッスン。

Bは授業中、よく「Safi, Machiko. Safi!(safiは良いという意味)」と言って褒めてくれるので、単純な私は嬉しくなってやる気が出てきます。

昨年、数ヶ月習ったときには、挨拶・文法を習いましたが、久しぶりの昨日の授業では、タンザニアの小学校2年生が使っているスワヒリ語の教科書を読みました。「Mtoto Mtoro(学校をさぼる子ども)」など、短いストーリーを読んでいくのは面白かったです。

授業の最後に、日本にも学校をさぼる子どもはいるのか?さぼったらどこにいくのか?と聞かれました。タンザニアの村では、学校をさぼった子どもは、あとで先生から罰として棒で手やお尻を叩かれるそうです。日本では先生が生徒を叩くことはないですよね。Kwasababu wazazi wamekasirika(両親が怒るから。←こう書くと、まるで少し話せる人のようですが、授業中には言えなくて、Bに教えてもらいました)。

スワヒリ語を習うと、自分のタンザニア人への接し方が少し変わる気がします。自分の方から歩み寄る感じ。タンザニアの人たちは、こちらがスワヒリ語を使おうとすると、下手であっても、暖かく接してくれます。

写真は大使館前の通りです。

Thursday, May 18, 2006

5万シリング

以前2万シル(2万シリング=約2千円)貸したことのあるタンザニア人のJに、5万シル(約5千円)を貸しました。2ヶ月後に返してもらうことになっています。

Jは非常に真面目で親切な人で、以前2万シル貸したときには、約束した期日にお金を返してくれました。

ただし、今回頼まれた額は前回の倍以上。また前回は子どもの具合が悪くなり、薬代が必要とのことで緊急度が高かったですが、今回は新居の窓とドアの修理のためということで、急ぎではなく、時間がかかっても本人がお金を貯めれば良いのでは?という気もします(今は窓をアルミか何かで覆っているだけだそうなので、なるべく早くガラス窓を取り付けた方がよいとは思いますが・・)。

途上国で生活していると、お金が欲しい、お金を貸して、○○を貸して、○○を買って、お給料を上げて・・・等、現地の人から頼まれる機会が結構あります。なかには、同情してもらうために、偽りの理由を言う人もいますし、頼まれた側が悩んでしまうこともあります。

どう対応するかは、それぞれ自身の価値観で決めるもので、正しい答えというものはありません。

私は、「お金を貸して」リクエストに対しては、もちろん金額にもよりますが、お世話になった人や信頼できる人には貸すが、そのお金が返ってくるまでは、その人はもちろん他の人にも、理由が何であれ貸さないということにしています。いったん誰かに貸すと、その人の周りの人からも頼まれるようになったりして、そうやっていろいろな人に貸し出すと、きりがないからです。

前回Jに2万シルを貸した直後、彼の仕事仲間から、「お母さんが病気で手術代が必要だから、お金を貸してくれ」と言われました。私は、その人のことも知っており、とても良い印象をもっていましたので、そう言われたときには少し驚きました。もしかしたら、Jが彼に「Machikoからお金を借りた」と言ったのかもしれません。そのときには、「すでにJにお金を貸しているから、あなたに貸せる余裕はない。他の人に頼んで。」と言って断りました。

彼のお母さんは本当に病気だったのかもしれません。「それは大変。お母さんのお見舞いに行きたいけど、いつなら行ってもいい?」と一歩つっこんで、確認するというオプションもあり、そのほうが相手との関係をより大切にしていると言えるかもしれません。対応の仕方は相手との人間関係をそのあとどうしたいのかにもよると思います。

しばらくの間、お金を貸さなかったその人は私に話しかけてきませんでしたが、そのうち、けろっと忘れたように、普通に話すようになりました。 その後、彼は職場が変わったため、今では会う機会は全くなくなりました。

Wednesday, May 03, 2006

雲の上のキリマンジャロ

タンザニアには、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山(5898メートル)があります。

昨年7月、エミレーツで成田→関空→ドバイ(→ナイロビ:給油のみ)→ダルという経路でタンザニアに来たのですが、タンザニア北部の上空で、キリマンジャロを見ることができました。確か飛行機の中で、キリマンジャロの上空通過というアナウンスが流れたと思います。

一面雲の海なのに、キリマンジャロと少し離れたメルー山(4567メートル)の先端だけが雲の上に出ていました。その雄大な景色を見ていたら、タンザニアの主人に迎えられているような気持ちになりました。

キリマンジャロは一般の人でも登山できますが、高山病もあり、頂上ウフル・ピークの登頂は難しいようです。スワヒリ語では、キリマ(Kilima)=山、ンジャロ(njaro)=輝くで、「輝く山」という意味です。

Monday, May 01, 2006

ザンジバルのドルフィン・ツアー

4月のイースター休暇にダルの向かいにある島、ザンジバルに行きました。ザンジバルに行くのは初めてだったので発見だらけでしたが、ドルフィン・ツアーについて書きたいと思います。ドルフィン・ツアーは、キジムカジ(Kizimkazi)というザンジバルの南端からボートで沖に出て、シュノーケルとフィンを身につけ、ドルフィンと一緒に泳ぐというものです。ザンジバルの中心街ストーンタウンからキジムカジまでの車やボート、飲み物・おやつ(マンゴー・きゅうり)も含め、確か1人35ドルでした。

ガイドさんによれば、ドルフィンはサメのいる深い海には行かないそうで、私たちが行ったエリアにはたくさん野生のドルフィンがいるらしいのですが、その日見たのは2頭のみでした。ガイドさんによれば、その日は日が強く照っているので、上がってこなかったのだそうです。

ドルフィンは時々海の上に出るので、その時を狙い、ドルフィンを追って泳ぐことになります。ガイドブックには、観光客が乗った何隻ものボートがドルフィンを追いかけまわすと書いてあって、可哀想だなと思ったのですが、ドルフィンは非常に泳ぐのが速いので、本当に嫌だったら逃げきれるはずです。ドルフィンにしてみれば、人間と遊んでいる程度なのではないかと思います。

さて、私たちの乗ったボートは30分くらいドルフィンを探していましたが、そのうち、ドルフィン2頭を発見しました。ドルフィンが泳ぐ方向にボートを進めて、ある程度まで近づくと、ボートのエンジンを切ります。ガイドさんの「ジャンプ!」という合図とともに、一斉に飛び込み、水中のドルフィンの行方を追いました。

私はというと、実は足の届かないところでうまく泳げないのです。思えば、小学校か中学校の臨海学校の遠泳でも、みんなからずっと離れ、苦しくて最後は泣きながら泳いでいましたし。大学2年の時、スイスのジュネーブにあるレマン湖で溺れたりもしました・・・。

そういうわけで、私は持参の浮き輪を持って泳ごうとしたのですが、浮き輪があると、ガイドさんから指示が出ても、すぐに飛び込めないし、泳ぎもスピードが出ないので、ドルフィンにはとうてい近づけません。ガイドさんにも、「君ちゃんと泳げないの?(Can't you swim properly?)」と言われました。皆がドルフィンを追って泳いでいるのに、私だけボートの上に残っていることもあって悔しかったのですが、そのときは、ドルフィンと一緒に海上をジャンプするMさんが見えて感動しました。

それでも、最後にはドルフィンの真上のあたりを泳ぐことはできました。足のずっと下のほうでしたが、ドルフィン2頭が寄り添って泳いでいるのをシュノーケル越しに見ることができました。

ドルフィン・ツアーの後には、移動して魚の鑑賞もしました。綺麗な魚がいました。一緒に行った人たちはみんな泳ぐのが上手で、いろいろと助けてもらいました。普通の人はあれくらい泳げるものなのかなぁ。

ドルフィン・ツアー、機会があればもう一度行きたい。でも、まずは泳ぐ練習をしなくては。写真はドルフィンのいるキジムカジの海です。

PS:ザンジバルのドルフィンがたくさん死んだという悲しいニュースを教えてもらいました。CNNは400頭、BBCは200頭と報じています。死因不明です。
(CNN) 400 dolphins found dead on Zanzibar coas http://edition.cnn.com/2006/WORLD/africa/04/28/dolphins.ap/index.html
(BBC) Dead dolphins found in Zanzibar
http://news.bbc.co.uk/go/em/-/1/hi/world/africa/4954950.stm